第42号メールマガジン 2018年01月29日配信
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日本産業洗浄協議会 メールマガジン 第42号
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第42号をお送り致します。
今年も洗浄周辺の情報を多方面から集め、皆様のお役にたてるよう努力してまいりますので
この1年間よろしくお願い致します。
今回は、(1)「第25回JICC洗浄大学中級講座」について
(2)「トコトンやさしい洗浄の本」刊行のご案内
(3)シリーズ連載:わが社のイチオシ製品
(4)シリーズ連載:洗浄にかかわる用語解説
*このメールは、日本産業洗浄協議会の各種イベントでお預かりしたメールアドレス宛に
お送りしています。不要な方は、末尾にてその旨ご返信下さい。
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トピックス
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(1)第25回JICC洗浄大学中級講座について
「第25回JICC洗浄大学中級講座」を下記の要領にて開講します。
今回は、ガソリンエンジンから電気モーターや水素エンジンなどへの自動車部品の多様化や、
精密洗浄部品の高精度化に対応する機械加工油と水系洗浄・溶剤洗浄の最新事情について、
洗浄剤と洗浄装置の両面から解説をします。
産業洗浄に特化される中上級者向けの講座ですので、洗浄に係る技術者あるいは営業職の方々の
受講をお勧めします。
受け付けは、2月中頃にJICCホームページ上にてご案内いたします。
日時:2018年3月23日 10:00〜17:00
会場:日刊工業新聞社 セミナールーム
参加費:18,360円/人 (会員:14,040円/人)税込
主催:JICC日本産業洗浄協議会 日刊工業新聞社
<今回の講座内容>
○ガイダンス(日本産業洗浄協議会シニアアドバイザー 天田 徹氏)
○加工油の種類と最近の状況
(出光興産株式会社 潤滑油二部潤滑技術二課 チーフエンジニア 城田 雄亮氏)
○水系洗浄機メーカーの動向と今後について
(森合精機株式会社 営業部 東京営業所 所長 森合 稔氏)
○自動車部品における水系洗浄剤種類および最近の開発状
(株式会社パーカーコーポレーション 化学品本部 化学品技術室 係長 杉田 雅幸氏)
○炭化水素系洗浄剤の種類・用途および最近の状況について
(東ソー株式会社 環境薬剤部 洗浄技術室 開発グループ グループリーダー 氏田 浩二氏)
(2)「トコトンやさしい洗浄の本 第2版」の発刊
JICCは日刊工業新聞社より「トコトンやさしい洗浄の本 第2版」を刊行しました。
「洗浄」は部品などの製造工程になくてはならないもので、部品や完成品の品質を保つために
たいへん重要な役割を担っています。
特に近年ではデジタル情報機器、衛星通信分野でもその重要性が注目されていますので、産業
洗浄に係る技術者、設計者の方々の技術力アップのために、あるいは営業職で洗浄ノウハウ向上
を目指す方々には最適なテキストといえます。
<目次> 第1章 洗浄とは
第2章 産業洗浄剤の威力
第3章 どのように洗浄するの?
第4章 洗浄後の乾燥の世界
第5章 洗浄力の評価
第6章 知って得する洗浄の極意
第7章 環境、安全への配慮
定価 1500円+税
詳細は、下記のURLをご覧ください。
http://www.jicc.org/contents/sinkan.htm
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(3) シリーズ連載 わが社のイチオシ製品
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【日本ソルベイ株式会社】
ソルベイという会社はベルギーを発祥とする化学メーカーです。アンモニアソーダ法と言われる
ソーダ灰(炭酸ナトリウム)の生産方法を確立して、生産を始めて約150年。化学メーカーとしては
古株です。日本での会社を構え、本格的に化学品を輸入し始めたのは30年前です。本格的にと言っ
ても、当時の化学品市場で競争力のあるものしか販売できない状態でした。それは今も変わりま
せんが、当時と比べると売り上げは伸びています。
我が社の一押しを書かなければならないのですが、一押しできる商品が無くなってきているのが
化学品業界の傾向の様です。「全然売れていないのか?」と言われると、「いえいえ、そんなことは
ないのですが…」となります。その謎解きは、今言われている「カスタマイズ」に関連してきます。
汎用性のある強い商品が少なくなり、ある一定層の顧客に販売する商品が多くなっている傾向があり
ます。洗浄の世界でも同じような傾向が出てきています。
ソルカン365(HFC365mfc)を販売して約20年の年月が経ちます。販売始めた時は、環境に
やさしい「オゾン層を破壊しない物質」という枕詞を付けたものが、今や温暖化係数が高い物質と
指名されて細かい規制とのお付合いが始まっています。
ソルカン365は洗浄力が弱いです。単独で使用しようとすると、用途は表面張力が低い特性を利用
して、電子部品等の細かいほこり取りやごみ取りです。ドライクリーニングの用途でも使用されて
います。この用途では洗浄力(洗浄は特殊洗剤を使用しています。)ではなく、仕上げの感触を大切と
する会社で使用されているものです。その他色々な要素がかかわりますが、一言で申し上げますと、
ドライクリーニングの万能溶媒ではなく、特殊な要求を満たす用途で使用されています。
では、「それ以外ではどのように使われているのですか。」と聞かれると、「洗浄分野での今おこな
われているブレンド材の一つとしてでしょう。」と答えます。洗浄用途で使用するときは、洗浄効果は
この薬剤で、乾燥・希釈を考えるとあの薬剤と考えるブレンドが増えてきています。
また、ソルカン365を使用すると温暖化係数が高いため、洗浄機は機密性の高い溶媒の回収設備が
必要になります。環境への配慮が必要な溶媒です。ロスが少なくなれば補充で使用する量も少なく
なります。小口での対応が欠かせません。
これらをカスタマイズと呼ぶかどうかは別にして、ある分野で大量に使われるわけでありません。
洗浄機の市場から大きさは、水系洗浄機が一番多く、その次に炭化水素系洗浄機であり、フッ素系の
洗浄機は特殊な分野になります。その機械で洗浄用途が更に分かれると、複雑怪奇の世界です。
産業洗浄協議会とのお付合いはその謎解きをするためどうしても必要だと感じている今日この頃です。
(ちっとも我が社の一押しの原稿になっていないと反省しています。)
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(4) シリーズ連載 洗浄にかかわる用語解説
104.プロセスウィンドウ Process Window
105. デュアルダマシン構造 Dual Damascene Process
106. ライデンフロスト現象 Leiden frost Effect
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104.プロセスウィンドウ Process Window
製品を製造するための温度、圧力、時間などの管理項目の適用範囲のことで、それぞれの管理
項目の管理限界を意味する。
105.デュアルダマシン構造 Dual Damascene Process
LSIの金属配線形成法の一つで、めっき技術とリフトオフ法を使用した薄膜形成技術で、絶縁層に
微細な金属配線層を埋め込む象嵌(damascene)的手法からこう呼ばれている。銅(Cu)配線に
注目した方法で、層間絶縁膜中に配線形状の溝を形成し、銅などの金属を埋め込む。配線法には2つ
あり、1つは「シングルダマシン配線法」といって接続孔に金属のコンタクトプラグを形成した後に
配線溝を形成する方法。もう1つは「デュアリダマシン配線法」といって接続孔および配線溝を形成
した後、金属を一度に埋め込む方法である。
106.ライデンフロスト現象 Leiden frost Effect
液体をその沸点よりはるかに熱く熱した金属板などの高温個体に滴らすと、蒸発気体の層が液体の
下に生じて熱伝導を阻害するために、液体が瞬時に蒸発してしまうのを妨ぐことができる現象のこと。
加熱した鉄板上を水滴が動き回るデモンストレーションはこれを利用している。
(以上は、産業洗浄技術情報誌「産業洗浄No.13 2014年3月号」より抜粋)
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最後までご覧いただきありがとうございました。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い致します。
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日本産業洗浄協議会(JICC)事務局
Japan Industrial Conference on Cleaning
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電話:03-5777-0791 FAX:03-5777-0675
URL : http://www.jicc.org/
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